鷺谷政明の埼玉県外

人と被らない会話の小ネタ

なぜ石橋貴明と古舘伊知郎の共演は復活しないのか

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自称テレビマニアの私が一番愛した番組が「第4学区」。

古舘伊知郎さんと石橋貴明さんによるフリートーク番組である。

(1999年4月~9月、2000年4月~9月)

ちなみにこの番組名は、都立高等学校の学区である第4学区が二人の出身地のため。

お笑いインプロビゼーション

この番組はオープニングもエンディングもない。突然始まり突然終わる。

テロップもないしインサートもない。

ゲストもいないし、観覧もなし。スタジオ収録でもないからセットすらない。

ただただ二人がタバコの煙を燻らせながら、どこかで飲みながら話すだけの30分番組

今考えるとこの番組は編集が楽だったろうなと思う。

ザ・ブルーハーツのLIVEは年々演出を削ぎ落としていった。

後期のLIVEは、まるでデビュー当時のボブ・ディランかのようなシンプルな照明のみで行われることが多くなっていた。

「ただ歌を聞かすんだ。」

という彼らのマインドが反映されたものだったが、第4学区はさながらブルーハーツのコンサートだ。「ただトークを聞かすんだ」いや、「俺たちが話してるところに偶然カメラが撮ってただけ」。

過去ここまでゼロ演出のトーク番組はなかったと思うし、どの番組よりもおもしろかった。

今見ると、カメラワークのすごさに気づく。次にどっちがどれだけの熱量で話し出すか先読みしてるかのようなアップやズーム。

ある時は居酒屋で、ある時はたわし屋で、狭かったり広すぎたりする空間内で繰り広げられる二人のトークをダイナミックに捉えていた。

完全にこれはもう、本番以外でもみんなと常に飲んでいたんだと思われる。

だからスタッフも、二人の話の展開を想定しやすかったんだと思う。

得てしてとんねるずの番組はスタッフとのチームワークがすごい。

音楽の延長線上で言うなら、全員の現場力とアドリブ応用力で構成される、JAZZのインプロビゼーションみたいな番組だった。

フリートーク番組こそ大人の階段

第4学区は毎週金曜の深夜30分、まだお酒も飲めなかった20歳の頃、番組開始10分前にはテレビの前に適当なおつまみとビールを用意して正座して待っていたものだ。それを見ながら一杯やっていると、自分も大人になったような気がした。

過去振り返ると、私はこのフリートーク番組というものが好きで、やっぱり元祖は「パペポTV」だ。

また、いいとも金曜日に放送されていた「タモリ・さんまの日本一の最低男」だけは必ず増刊号で見ていた。

ダウンタウンの「ガキ使」もそう。

そして「第4学区」「松紳」。

ちなみにこの「松紳」は、第4学区終了直後に日テレで始まったもので、当時は誰もが「第4学区」に感化されて始まったものなんだろうなと感じた。

他にも、立川談志さんと上岡龍太郎さんの対談も面白かった。

大人の男たちが酒を片手に2人でただダベる。

大人の男たちによる独善的で言いたい放題のフリートーク番組が、一人の少年に大人の階段を昇らせた。

今のようにテロップも出ないし、視聴者受け、ましてや、子ども受けなんて一切考えない。

視聴者を置き去りにしてでも話し込む、そんな大人の男たちの会話に、小学生の私は釘付けになった。

ターニングポイントは報道ステーション

わずか2クールと特番1回(第4学区スポーツ)で終わってしまったが、私は第4学区の復活をずっと待っていた。

しかし古舘伊知郎さんが報道ステーションを始めた時、その夢は潰えた。

番組を全て降板し、毎年やっていたトーキングブルースさえ当分休止すると聞いて、これはもうバラエティ番組どころではないなと。この人は本当に報道ステーションに行ってしまうんだなと感じた。

 

しかしそんな私に吉報が届く。

2016年、古舘伊知郎さんが報道ステーションを降板したのだ。

きた。

12年間待ったかいがあった。

前年、しれっとトーキングブルースを復活させていたからどうも怪しかったんだ。

読み通りだ。やった。

これで第4学区復活だ。

なぜ共演は復活しないのか

そこからは古舘さんの動向を常にチェック。

バラエティー復活。

まだ報道ノリがのこっていて幾分言葉が丁寧。

でもまあいい。時間の問題だ。

とりあえず手始めに「食わず嫌い」あたりに出るんだろうなとずっと思っていた。

しかし出ない。

フジテレビの深夜30分枠で「トーキングフルーツ」なるトーク番組が始まる。

見るとそれは完全に第4学区の世界観があった。カメラマンに大山さんもいたような気がする。これは第4学区と同じスタッフじゃないか。

そうか。これ、

最終回に石橋貴明さんが出てくるんだな

古舘さんが第4学区さながらのスタイルで多くのゲストとトークを広げ、最後の最後は石橋貴明さん登場と。そう、全ては第4学区復活の布石であると。

それはそうだ、長く報道の世界に出向していた古舘さんが、ずっとバラエティーで戦っている石橋さんとすぐにやれるわけがない。

要は、古舘さんの慣らし、だな。

しかし、最初の感じた違和感はこの頃だ。

トーキングフルーツに竹原ピストルさんが出たときのこと。

古舘さんの口から「松本人志さんの映画出てたよね、あれ感動したよ」。

別に古舘さんは、とんねるず派、ダウンタウン派といった狭間にいる人ではないけど、古舘さんの口から松本人志さんの名前が自然に出てきたことにちょっとした違和感を覚える。

この違和感はのちに驚きの形で返ってくる。

なんと、「人志松本のすべらない話」に古舘伊知郎さんが出るという。

その後みんなで飲みに行った後日談も語られている。

この時に思った。

もしかして古舘伊知郎さんと石橋貴明さん、

喧嘩した?

でもなかなか考えにくい。

縦のラインをキチッとする石橋さん、第4学区でも常に古舘さんを先輩として扱う石橋さん。

ジャンルも違うこの先輩後輩が仲違いするかな?

第4学区の中で古舘さんは

「おれ、芸能界の友達って貴明とタカミ(アルフィーの高見沢さん)しかいないもん」

とまで言っていた。

お互い自分の事務所だから、事務所同士が何かあるとかそういうことも考えにくい。

なんだ。なんで共演しないんだ。

結局二人の共演は復活しないまま、「みなさんのおかげでした」も終わってしまった。

トーキングフルーツも最終回に三谷幸喜さんを迎え、普通に終了。

二人の共演が起こり得るであろう番組がどんどん終わっていく。

すると今度は「石橋貴明のたいむとんねる」というトーク番組が始まった。

きっとアルフィーの高見沢さんも今後出てくるのではないか。

しかしやっぱり古舘さんが出る気配がない。

この記事を読んだあなたがすべきこと

もう分かった。

一流芸能人同士、何かいろいろあるんだろう。

もういい。

じゃあ、

第4学区のBlu-rayを出してください。

未公開部分を足して。

DVDではない。
Blu-rayだ。

男二人のトークをBlu-rayで見てどーするとかじゃない。DVDだけはやめてくれ。この時代にあんな解像度悪い映像見たくない。

というか昔のテレビ録画なら持ってるし。

そして4:3で両サイド黒はやめてくれ。
ちゃんと16:9に引き伸ばすこと

面倒くさい?

それなら俺がやる。金はいらない。素材くれれば俺がやる。

そしてこの記事を読んでいる君。

この記事を今すぐ拡散してほしい。

この記事を読んでいるということは「第4学区」「石橋 古舘」「共演」とかで検索してきているはずだ。

俺と全く同感であるはずだ。

このブログに関わりたくない?

なら君が自ら声を上げるんだ。

第4学区復活希望と。

Blu-ray化希望と。

そしてそれをフジテレビの関係者にまで届けてくれ。

そうだ、よく考えると、もし二人の間になにかあって共演がないんだとしたら、Blu-ray発売も絶対にないだろう。

あるとすればやっぱり番組が復活して、その記念に過去放送をソフト化しようという流れが現実的だ。

ちなみに第4学区の書籍(本)は当然私は保有している。

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今思う。

なんでこんな番組を本なんかにしやがった。

映像だろどう考えても。

ただもちろん当時はビデオが主流で、DVDが出始めのころ。

なので映像作品を保有するなんて概念は一部の金持ちかマニアにしかなかった。レーザーディスクとかで。またはレンタルビデオだ。

この本が出るとき、番組内では宇津井健さんの息子でフジテレビ社員の宇津井隆がビデオ化の話を持ちかけてきたという件が出てくるけど、このとき映像化されていればな…

まあ過去のことはいい。とにかく第4学区をBlu-rayに。BOXで。

なにより番組復活。共演希望。

さあ声を上げろ。命を燃やせ。精神を加速させろ。