会社も世界も楽しくするのが「一人加点方式」

f:id:sagitani_m:20180511084222j:plain「この間23歳の女の子と飲んでて」

と聞くと男は必ず美人を想像する。

テレビやラジオで一般女性が電話出演したりするときも、なぜか男は顔が見えないその女性の声だけを聞いて、勝手に美人を想像する。

希望的観測

人は物事を必ずいい方に変換して考える習性がある

会社でもそうだ。

入社前はいいことばかり想像して入るから、事あるごとに会社を減点方式で見てしまう。

「うわあ、残業めっちゃ多いじゃん…」

「あれだけ頑張ってる人でも給料そんな低いのか…」

「ブラック企業…」

しかし、それは採用する会社側もそうだ。

どうせダメだろうなこいつはと思って採用する会社はない。こいつなら頑張ってくれるはずだと、期待を持って採用する

ところが

「こいつ全然使えねえじゃん…」

「世の中知らねえな…」

「文句言う前に結果だせよ…」

と会社側は感じる。

これが多くの人が陥る負の相互関係だが、ここから抜け出す方法が一つだけある。

それが加点方式。

加点方式2つの方法

この加点方式をするためには2つの方法がある。

一つは、「始めから期待しない」というやり方だが、若いうちはこれはできない。

なぜなら、期待できないものに自分の未来や将来を捧げようとは思えないからだ。

二つめは、「自分のせいにする」というやり方。

怒り、不満、嫉妬、なんでもいい、とにかく、良くないことが起きたときに、それを全て自分のせいに転嫁してしまうという方法だ。

「責任転嫁」という言葉があるが、これを全部自分のせいにしてしまうというわけだ。

例えば、たかしと仕事をする。たかしがミスった。上司に怒られた。完全にたかしのせいだ。全力でたかしのせいにしたい。しかし自分も怒られた。自分は一切ミスはしていないのに。どこを見てるんだ。指導方針がおかしい。人を育てる器量もない。この上司にも頭にくる。

そして飲み屋に行って、「同期が使えないやつでこっちまで迷惑」「上司は人を見る目もリーダーシップもないアホ」「会社全体が終わってる。倒産か火事にでもなればいい」と悪口を言うのが関の山。

なので、たかしのミス、上司の妙な裁量、これらを全て、想定できなかった自分のせいにしてみる。

たかしはアホだ。仕事ができないやつだ。なら、なぜそれを想定できなかったのか。

上司もアホだ。こいつは人を見る目も指導力もない。なら、なぜそれが事前にわからなかったのか。

一度全て自分のせいにしてみる。

そうするとどうなるか。

十手二十手先を読む発想体質になるのだ。

AをしたらBになるという前例があることをやる時、もしかしたら今回はCになるかもしれないと考えておく。間に一度Dが挟まれるかもしれない。そして、Cが来ようとDが来ようときちんとBにする方策を描いておくのとおかないのとでは、全然違う。 

「ミスよりも、ミスをしたあとのほうが大事だ」という御託はそういうこと。

起こしてしまったミスはもうどうしようもない。肝心なのはそのあと。

「AがBになる」と信じて疑わなかった木偶の坊はCになったときは、ただ立ちすくみ、Bにならなかった原因を人のせいにし、自分の否ではないことを立証することだけに躍起になる。

CやDを想定していた人間は動きが早い。想定していたことだから当然である。

「今日はカレーだから」と言われていてラーメンが来たら頭に来るだろうが、「今日はカレーか、ラーメンだから」と言われていたら、どちらが来ても頭には来ない。

想定していたか、いなかったかで、人間の感情やそこに紐づく言動には相当の違いが出る。

そしてこれは、できない、うまくいかない、「期待しない」想定で望んだ結果ということ。

つまり先述したところに戻るので、すべてが加点方式となる。

そうすると、当たり前のようにAからBになったとき感謝ができる。

「当たり前」が「有り難い」に変わる。

知の巨人の言葉

養老孟司さんが昔から言い続けている言葉にこんなものがある。

「相手を変えるより自分を変えたほうが早い。」

そう、相手や環境や会社を変えるより、自分を変えてしまったほうが早いし安いしコスパがいい。

ミスが起きたら全て自分のせいだと思う思考体系を作っておくと、プライドや意地が邪魔になる。こんなものは一円にもならないからさっさと捨ててしまう。

それでもバカはいる

しかし、人間である以上、全て自分のせいにしていると、時折、精神的負担が大きくなることがある。

世の中にはびっくりするほどのバカもたまにいる。

なのでそんなときは、飲み屋にでも行ってそいつらの悪口を存分に言ってやればいい。

裏の顔の一つや二つくらい誰にだってある。

ただ、はじめからなんでもかんでも全て人のせいにしていては、評価されるのはずっと後だ。

この方法は、誰に何をするでもない。一人で自分の発想体質を変えるだけ。そして一人で勝手に有能になり、一人で勝手に世の中の「当たり前」を「有り難い」に変えていく。

つまり、一人加点方式だ。

人生は有限だから、変えるなら早いに越したことはない。

あとで気づいても、覆水盆に返らずだ。