鷺谷政明の埼玉県外

人と被らない会話の小ネタ

人は華麗なまでに下手に出るとつけあがる

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日大アメフト問題で揺れる今、体罰を容認するような発言をすると大変なことになりそうだが、やはり人間関係において、上下関係や縦の序列というものは、最低限は守らないと秩序が保てなくなる。

下手に出て探る

暴力は言語道断であるが、親と子におけるしつけ、教師と生徒における教育、会社と従業員における雇用、先輩後輩、年上年下、多かれ少なかれ、上下関係というものは世には溢れているが、人は華麗なまでに、下手に出るとつけあがるものである。

以前、ある男は、その人間の特性を若くして嗅ぎ取り、相手がどれだけ下の立場の人間であっても、あえて下手に出て相手の人間性をテストするようなことをしていた。

で、調子に乗ってきたところで一気に締め上げるという。

おそろしい手法であるが、これが一番手っ取り早くそいつの人間性が分かるんだと話していた。

教えるほうが身につく

外国のドッキリカメラで、社長が新人社員に紛れてみるというものがあったが、あれを実際に行っていた企業もあるというが、そう考えると、下手に出て本性を引き出すというテクニックは、古くから世界的に存在していたのかもしれない。

自分でも一つだけ、昔から感じていたのは、人は、質問されると得意気になるという習性があるということ。

「これってどうやるの?」

と、教えを乞うのだ。

そうすると、どんな小さい子でも得意気になって説明を始める。

これは教育に使えると思った。

学習は、人から学ぶよりも、人に教えるほうが身につく。

説明を繰り返していくことで、細かいところまで理路整然としてくるのだ。

本性を垣間見る

この手法を繰り返していく中で、ごく稀に、質問した途端、華麗なまでに上から目線になり、あげくの果てに平然ととんでもないことを口にするものもいたのも確かだ。

こいつ、本心では俺に対してこんなこと思ってやがったのかと。

なるほど、確かに人は下手に出ると、人間の本性というのがわかるんだと感じた。

そんなトラップを仕掛けたつもりではなかったのに、思いもよらぬ本性を垣間見てしまうことがあるのだ。

その下手はトラップだ

だから明らかに自分より上の立場の人なのに、下手に出てくる人がいたら気をつけたほうが良い。

ああこの人は、自分なんかよりも下から私に接してくれるんだ、と感心してる場合ではない

弱い犬ほどよく吠えるというように、本当に怖い人は簡単には吠えない。

笑うこともできるし、下手に回ることもできるのだ。

そしてあなたの人間性をゆっくりと見定めている。

だから上の立場の人間は、その立場に合った上から目線でくる者のほうが、実は健全なのである。

これは男と女を見てもわかる。

女に対して下心があるから、男は下手に回って優しくする。優しくさえしてやれば、なんでもいうことを聞くと思っているから。バカな女だと思いながら、男は女に優しくするのである。

上から目線の傲慢な男は嫌がられるだろうが、いつの世も、正解は思いもよらぬところにあるものだ。