不良を扱った授業、古くはTBSガチンコというTOKIOの番組があった。
本当の不良はテレビに出れない
少し冷静に考えれば分かると思うが、まず本当の不良はテレビには出て来ない。
番組出演前にオーディションは当然あるわけで、プロデューサーやディレクターがよく考え選出し、本番前もスタッフにから重々注意事項を聞かされ、場合によっては番組出演に関する簡単な契約書や覚書などにサインをしている場合もある。
過去本当にガチンコで素人を出演させて乱闘を繰り広げていたのは、とんねるずの番組くらいじゃないだろうか。
不良vs林先生
2013年頃、あすなろラボという番組企画があって、林先生がいろんな人たちを相手に授業を繰り広げるというもの。
その授業がつまらなかったら生徒たちは、いつでも途中退室OKとされている。
その中で、おちこぼれ、いわば「不良たち」に対して授業する一幕がある。
テレビ上でのリアル
この番組に出ている子たちも、当然本当の不良ではないわけだが、普段こういう身なりをしている若者、ということは紛れもなく事実で、そこに対峙する林先生もリアル。
この子たちも色々聞かされてるとは言え、まだ10代だし、友人や異性の目を最も気にする年頃。
TVの向こう側にいる目線に対してカッコつけたい、舐められたくないという意識も当然あるはず。
番組収録とは言え、あくまでリアルな空間を作っていて、そうするとここではやはり、先生と教師の関係になる。
林先生の売れた理由
林先生が売れたきっかけは、東進ハイスクールのCM「今でしょ!」の一言がきっかけだった。
しかしそれもずいぶん昔の話し。
今なおテレビに出続けているのは、林先生の人間性にある。
その人間性を裏付けるのがこの動画にある。
「あるなろラボ 林修 落ちこぼれをやる気にさせる方法」で動画を検索すれば見れると思う。
林先生の本気
もう今や、本当に有名人になってしまったため、林先生ではこの企画は成功しない。
つまり、生徒たちが「わあ、林先生だあ」になってしまうから。
しかしまだこの当時は今ほどではなかったため、生徒との戦いの記録が収められている。
昔のテレビでありがちな、生徒たちが机ひっくり返したり、突っかかったりはしない。
それがまたリアルなわけだが、だからこそ林先生もガチで話しているのが見て取れる。
後半の恋愛の解説なんかに至っては、そのユーモアセンスも含めて本当に見事。
この動画を見ると、なぜ林先生が今テレビの第一線で活躍しているのかがわかると思う。
林先生の本気の言葉
「君その髪型気に入ってやってるんだよね。俺はその髪型自分でしようとは思わないけど、だからと言って君の気持ちが分からないと言って君をはねつけはしない。何とか理解しようとする。この現代文も一緒。分からないと言って跳ね飛ばすのは簡単だけど、理解しようとする気持ちが大事」
「勉強しない人は責めない。でも本読まない奴は嫌い。100年前に今自分が悩んでることを解決してくれてる人がいるんだ」
「歴史の見方、勝ってる奴なんかより、面白いのは負けてる奴。負ける奴は必ず共通点がある」
「自分の好きな事で役に立つことはいい。嫌いで役に立たないことはやる必要はない。問題は、嫌いだけど役に立つこと。こことの向き合い方が大事」
「努力は裏切らないないなんて言葉は不正確。正しい場所で、正しい方向で、十分な量をなされた努力は裏切らない。例えば俺がジャニーズ入りたいって努力したらどう?これ正しい?」
「じゃあ恋愛のシステムを解説するね」