2018年紅白歌合戦、桑田×ユーミン、奇跡のコラボに関して、これまで2つの記事を書いた。
これまでのまとめ
要約すると、1つ目の記事では、紅白の総括と、桑田さんとユーミンのコラボがどれだけすごいことだったかを自分なりに書いた。
2つ目の記事では、ユーミンを桑田さんの位置まで連れて行ったのは誰だ、といったことの予想を書いた。
映像にわずかに映っている、ユーミンを押し出している謎の女性について。
奇跡の共演を具現化させた謎の人物。
この記事は、その実行犯がついに判明したので、追記である。
ユーミンのラジオで判明
ユーミンは今、「松任谷由実はじめました（うそラジオ）」というインターネットラジオを公開している。
No.906で本人の口からこのように語られている。
ユーミンの証言
「袖で、みんな出ていく人が園児のように、列に、暗がりでなってて。女性のディレクターのイトウさんっていう人がね、『songs』とかもやってくれてるんだけど、私に、誰かからマイク渡されて私が。全員がマイク持ってるわけじゃないから。なんかわかんないうちにマイク持ってて（笑）」
「それで『ユーミンさん、真ん中に行って下さい！真ん中に行って下さい！真ん中に行って下さい！』ってこう、死にそうな声で言ってるのよ」
「振り返ってみれば、サザンが滑り込みで出演発表ってときに、私頭の片隅で、これもしかしたら、ツーショット欲しいのかなって。欲しいかもしれないな、一番大好物かもしれないなあ～っていうのは霞めてたんだけど」
「当日の、その時間になったら、ただ、ドサクサで、袖にいるだけで。暗がりにモニターがあって。あの、なんだっけ『希望の轍』から『勝手にシンドバッド』になって。ああそう、ここでみんな出ていくのねっていう」
「じゃあ、ノリを揃えておかなきゃって、暗がりで、クネッてたね（笑）すでに。やっぱりね、ラテンはちゃんと腰を使わないとね、そう見えないから。ただ横ステップとかで、あれしたら許されないからね？私の場合」
「で、クネッてるうちにお呼びがかかって。行って行ってーって。そんな感じになって出てって。で、途中でaikoがいるのが見えたから。aikoが泣いてくれてたのはわかってたんで、ああaikoって肩叩いて、『あー！』って、赤いの着てびっくりしてたのは見えてたんだけど（笑）」
「それで、なり（ゆき）で、真ん中に行っちゃって。流れとして本当に真後ろくらいになっちゃったから、そこでただ手拍子してるってことになったら、私の場合、まるで意地悪してるみたいじゃない（笑）。まるで乗ってないみたいじゃん。ただ手拍子じゃ許されないと思って。それで…近づいて、あとはよく覚えてないんだけど（笑）」
「最後に桑田くんが、やりきって寝っ転がったときに、もうひとまず出してやろうかと思ったんだけど、それは下品だと思って、離れて」
「キスはね、このラジオを聴いていて、ライブに来ている人は分かっているかもしれないけど、私、慣れているのよ。バンドに“スーキー”（キス）をかますのは。動いている人に命中させるのは、意外に難しいのよ。ハエ叩きみたいな感じで、割と音もなく忍び寄って、一瞬、相手がビクってたじろいた０・何秒の時に、ブチュと行くんですよ」
松任谷由実はじめました（うそラジオ）No.906より
連れて行ったのはNHK女性ディレクター
連れて行ったのは、女性のディレクターのイトウさんっていう人だった。『songs』も担当しているようだ。
やはりスタッフだった。
ということは、NHKサイドは最初からこれを狙っていたのだ。
そしてこのことは台本にはなかった。
しかし、狙っていた。
まさに『いいとも！』最終回。
恐るべしNHK。
桑田佳祐の証言
また、桑田さんも、自身のラジオでこのように話している。
「ユーミンさんと会うの、32年ぶりなんですね。（サザンの出演時間に）会場にいらっしゃるのかどうか分からない状態で。それが本番になったら、ユーミンがサンバを踊りながら来るじゃないですか。あのユーミンさんが」
「『ヤッター！！』と思ってね。リハーサルでも会ってないから、32年ぶりにあの場で会ってるんです。ほっぺたにキスまでしてくれて。まさに『ルージュの伝言』ですよ」
「ユーミンさんが来て、NHKホールの雰囲気が一変して虹が出たようになって…僕の中でも大きな何かが弾けてね、心が解放されました」
「それまではちゃんとしなきゃいけないと思ってたけど（笑）ユーミンさんが来た瞬間に『やっちゃっていいんだね！』って思いました」
TOKYO FM「ニッポンハム ムーンライト・ミーティング 桑田佳祐のやさしい夜遊び」より
やはりユーミンの登場で、桑田さんもさらに火がついたようであった。
なんにせよ、これで全てが明快になった。
ガキ使よりおもしろかった紅白
今年の紅白は、この二人の共演に限らずここ数年で一番のおもしろさで、初めて『ガキの使い』よりおもしろいと思えた。
ガキの使いもさすがに15年もやっているので、かなり金属疲労が見える。
今年の紅白は、どうなるだろうか。