Twitterで話題になっていた鍼治療、「きたの整骨院」に行ってきた。
- ゴッドハンドの噂は本物
- 鷺谷の症状は首
- きたの整骨院
- 行くまでトラブル続き
- 先生は4人同時に治療してた
- 俺には効かない系?
- 聞こえてくるすごい会話
- 鍼を抜く
- 怖かったのは鎖骨の上
- さらに続く
- 結局どうなったか
- これから行く人に
- 口コミの賛否の正体
- また行くかどうするか
ゴッドハンドの噂は本物
結論から言うと、噂は本物だった。
鍼治療に行く人はこの2種類
まず、鍼治療を考える人の身体の症状は、以下の2種類に分けられる。
- どこかを痛めて生活に支障がある
- 生活に支障はさほどないが慢性的なひどい凝りがある
①の人は、効果てきめんだと思う。私のような②のタイプは、一度で全部完治するというのは難しい。
なぜなら、①の人はどこが悪いか具体的にわかるから先生も治療がしやすいし、患者も治りがわかりやすい。動かないところが動くようになるから。
②の人はまず、どこが痛いか自分でもよくわかっていないことが多い。
ここ!というピンポイントというより、この辺全体がなんか重いとか、この辺がなんかダルいとか、こういった動作をすると引っかかる感じがする、とか、漠然としていて、わかりにくい。
さもすれば当然、先生にも伝わりにくいし、症状が改善しても、良くなったかどうかも瞬時にはわかりにくい。
鷺谷の症状は首
まず自分の症状を記しておくと、首、首の付け根、鎖骨の上のこり。
10年もの。
ネットで調べた感じでは、胸郭出口症候群とかなり酷似してるように思う。自己診断だけど。
自分のヘソを見るように首を下にさげると、首周り全体が筋張る感じ。
ひどいときは頭皮が突っ張ってきて、手にしびれが出る。
ただ、最近はここまでひどい症状になることは少なくなった。
ヤバそうなときは、近くの鍼治療院に行っているから。
ただ、きたの整骨院があまりにもネットで話題だったので、一度行ってみたいと思っていたのだ。
少し姿勢を悪くして寝ると翌日痛くなったり、重くなったりすることはまだあるので、100%というのはないにせよ、かなり治るのであれば、ちょっと行ってみたいと。
ちょうど最近、また右の親指が少し痺れてる感じもするし、これで左の胸筋おかしくなったし。
フローリングの黒ずみがどうやっても取れなかったんだけど、このワックスはがしを薄く伸ばして樹脂製のヘラですくってくとめっちゃキレイになる。楽しくて家中を6時間くらいかけてやってたら左の胸筋おかしくなってしばらく左手使えなくなったので、少しずつやることをオススメします pic.twitter.com/zYwpmDI9cm
— 埼玉ポーズ仕掛人@鷺谷政明 (@sagitani_m) 2019年6月30日
きたの整骨院に電話予約
電話予約をすると、たまたま先生が出てくれて、こんなやりとりをした。
先生「どこが悪いの?」
鷺谷「首です。もう10年くらい」
先生「どっかに治療は行ったの?」
鷺谷「2年前から鍼に」
先生「鍼でもダメなんだ?」
鷺谷「良くはなるんですけど、期間空くと戻ってしまうというか」
先生「うちはどこで知ったのー?」
鷺谷「Twitterで」
先生「まあいろいろ書かれてるけどねー、全部取れちゃうこともあるけど、そうじゃないこともあるからねー。そのへんだけ理解してもらえれば。いつがいいの?」
という感じで予約。
予約なしでも見てもらえるみたいだけど、やはり人気の治療院なので、電話予約していくのがいい。
料金は8,000円
きたの整骨院の現在の料金は8,000円。
きたの整骨院
東京都江戸川区江戸川1-46-2
03-5664-6333
診療時間 : 9:00~12:00 14:00~18:00
休診日 : 水曜、木曜、日曜
公式サイト : http://kitanoseikotsuin.ciao.jp/
行くまでトラブル続き
電車で行こうと思って駅に行ったら電車が40分くらい遅れてる。
こりゃダメだと思って急いで家に帰って、車に変えて、高速道路をひた走る。
途中、長いトンネルでGPSが切れて道を間違えるという、ペーパードライバーみたいなミスをして、約25分の迂回作業。
でも30分前くらいに着ける感じで向かっていたのでギリギリセーフ。
命からがらたどり着いたという感じ。
駐車場はない
きたの整骨院は駐車場はないので、車の場合は道路を挟んで目の前にあるコインパーキングがもっとも近い。
先生は4人同時に治療してた
中に入るとすぐ受付がある。奥のベッドは4床。
きたの整骨院は2017年に話題になって、「最近は空いてるよ」なんていう口コミも見かけたけど、全然そんなことはなかった。
行ったのが月曜で、日曜の定休日明けだったからというのもあるのかもしれないけど。
※水曜、木曜、日曜定休日
とりあえず問診票に記入して、先生と少し話して、一番悪い右の首に10発くらい打たれた。
思ったよりは痛くなかった。
というより、刺してるのかもわからないほど。一鍼ずつズーンと打っていくというより、とにかく高速で何本も打っていくという感じ。
で、そのまま電気を流されて、先生は他の患者さんのところへ。
先生は4人同時に流れ作業のように診ていた。
ここは打つ、ここは電気中、ここは待機中、ここは問診、といったような。
俺には効かない系?
口コミを見ていると、「ズーンとくる!」というのがあったので、あれ、もしかしたら俺には効かない?合わない系?かなと思って、少し切なくなった。
埼玉から命からがら来たのに。合わなかったか。うう。
たまにチクリとすることはあったけど、今これ鍼刺さってる?かどうかもわからないくらい、そんなに奥までは刺さってないような感じで。
電気も流れてるけど、あんまり効いてるという実感もなかった。
聞こえてくるすごい会話
ベッドにはカーテンがついているので、他の患者さんは見えないけど、会話は聞こえる。
患者「今日は新幹線で来たんですよ」
すげえ。
「電車遅延してて、車で来たら、道間違えたんですけど、なんとか予約時間までに来れました!」
とドヤ顔とかしなくて良かった。
そもそも電車や車で来れない地域の人だって山程いるのだ。
先生「最近はねー外国からも来るよ。ブラジルとか。ヨーロッパとか」
外国?
ブラジルから江戸川区の瑞江に来るの?
一人観光スポットだ。
また別の患者さんとは
患者「◯◯さんにはもう4回も行ったんですけど、あんまり良くならなくて」
先生「4回も行くの大変じゃない?うちはねー、みんな治っちゃうから、2回目来ないよ」
患者「今何本くらい打ったんですか?」
先生「40本くらいだねー」
患者「◯◯さん、5本くらいしか打ってくんないんすよ」
先生「これは5本じゃ治んないねー」
また別の患者さんと。
先生「治らないのはねー、こじらせてる人だねー。長年」
うっ。
俺だな…
先生「どう、はい、動かしてみてー」
患者「ああ、動きます!」
先生「あと気になるところは?」
先生は全ての患者に「一番痛いところをピンポイントで指で示して」「あと他に気になるところは?」「痛かったら言ってよ?反応も大事だから」と、常に患者さんときちんとやり取りしていた。
鍼を抜く
「はい鷺谷さんお待たせー」
と鍼を抜かれ、電気を外され。
「座って。いろいろ動かしてみて」
いや、多分あんま変わって…
あれ?
もうちょっと引っかかる感じあったよな?
あれ?
先生「どこが気になる?」
鷺谷「うーん…。左の首ですかね…」
先生「そりゃ左はやってないからねー」
うむ。
先生「じゃ、そのまま」
といって、先生は左の首、胸筋あたりをまた早打ちで刺していく。また10本くらい。
怖かったのは鎖骨の上
私は鎖骨の上あたりに、ものすごいしこりがある。
こいつがかなり悪さしてる感じがずっとある。
ただいつも行くところでは、「そこは肺の近くだから危ないんだよね」ということで、お灸治療だった、けど、先生はそこも見事に命中させた。
鷺谷「この鎖骨の上の…デモココアブナイトカナントカ」
先生「はい、そこねー」
ブスッ
もちろん、なにも確認せずに刺してるわけではなく、指で何度もさわりながら、位置を確認し、素早く打っていく。
さらに続く
先生「はい、あとはどこが気になる?」
鷺谷「うーん、うーん?」
先生「じゃあちょっといろいろ動かして、気になるところ探しておいてー」
といってまた別の患者のところへ。
どうだったっけ。どんなだったっけ普段おれの身体。
いろいろ動かしてもわからない。
なので、押す。とにかく首をいろいろ押す。
そうするとヤツはいる。ああ、ここにはいるな。鎖骨の上のやつ。
でももっと前はそこ押すとビリビリしたような気もするけど、そんなにしないな?でもしいていうなら、そこくらいかな?
先生が戻ってくる。
先生「じゃあ仰向けね」
そして左右また10本ずつくらい打つ。再び電気。
10分後に
先生「はい起きてーどう?」
鷺谷「はい…うん。はい。」
先生「じゃあ大丈夫かな?」
鷺谷「はい」
といって、少し首の後ろのあたりを押してると
先生「そこかな?」
ブスッ
この最後の一発がすごい効いた。
なんとか波とかいうマッサージ
最後にマイクロ波とかなんとかいうマッサージで身体をほくされて、湿布を貼ってもらって、終了。
結局どうなったか
しつこい首のコリはまだある。右手の親指もまだわずかに痺れのようなものがある。
ただ、明らかに症状が緩和されてることはわかる。
なんというか、首が筋張る場所をいろいろ探すような感じ。ああ、こうすると、まだここにあるな、という。
強く押せば、コリはまだあるけど、首の横あたりはだいぶなくなったように思う。
鎖骨の上のやつはまだ結構いるけど、首が良くなったことで、逆にここが気になりだした、という感じ。
これから行く人に
ただ一つ言えるのは、自分の症状がどうか、はっきりと言えるようにしておいたほうがいい。
だから
- どこかを痛めて生活に支障がある
- 生活に支障はさほどないが慢性的なひどい凝りがある
①のようなタイプはほぼ確実に取りきってしまうんだと思う。ゴッドハンドだから。
②であっても、明確に伝えられれば、もしかしたら、という感じは大いにした。
私のような慢性的なのは、こう動かすと痛い、とか、重い、とか言えたほうがいいんだろう。
身体をいろいろ動かして、どこが気になるかわかんないんで、一回ダンスしてみていいですか?なんて言えないし。
口コミの賛否の正体
もちろん、良くなる人ならない人、両方存在して当然であって、ただ、相対的に効果が出る人が多いから評判なんだろう。
でも効果が出ない人からすれば、「口コミ全然嘘じゃん、これステマじゃね?」となるわけで、また、否定意見のほうが際立つので、先生も少し警戒されているんだと思う。
電話予約のときも、受付の張り紙でも、「決して誰でも100%治るわけではないですよ」、というのは念を置いていた。そりゃそうだ。
『となりのトトロ』だって、『君の名は。』だって、つまらないという人はいるわけで。
「なにこれクソじゃん。こんな映画観て感動してるとか、お前ら洗脳されすぎw」
みたいなコメントがあれば際立つでしょ。
でも相対的に、あの映画を多くの人が楽しんでるわけで、それと同じかなと思う。
また、ここの治療法は、一人に時間をかけてじっくりと、というスタイルではなく、ピンポイントでとにかく治していくというスタイルなので、それが少し冷たく感じる人もいるんだろう。
でもやっぱり、治してもらえることが一番大きい。どれだけ親切懇意でも、効果が出なければ意味がない。
実際、多くの施術院では次回予約を帰り際に迫られるけど、ここは「良くなったら口コミお願いしますねー」くらいで、なにも言われなかった。
ネットでも見ていたけど、その場の雰囲気で次回予約しても、治っちゃうから来ないらしい。
また行くかどうするか
とりあえず、明日以降どうなるかなー。
良くなってったらいいなー。
少し様子を見て、一人経過観察といこう。
ただなんというか、近所に一つ、そして、県はまたぐけど、行けるところに一つあるというのは、この首のコリを抱えている自分にとって、精神的にはかなり救われている。