鷺谷政明の埼玉県外

人と被らない会話の小ネタ

小説「君たちはどう生きるか」感想 この本は子供に読ませず隠すべき

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話題の本『君たちはどう生きるか』の簡単な感想を。

『嫌われる勇気』

いわゆる哲学的な話を説法のようにただ語るのではなく、物語形式にしたことでとても読みやすい形になった。
 
 
とってもおもしろかったし、あとがきに書かれているように、構成も素晴らしいと思った。
 

小学生にどう読ませるか

だからこそ、これは中学生、いや、小学生が読むべき本だ。これを読んだか読んでないかで、その子の価値観は大きく変わる。
 
問題は、この本を、どう子どもに読ませるかだ。
 
これを親が子に「読みなさい」と言って読むだろうか。
 
「読んではダメだ」と言ったほうがいいかもしれない。
 
「これには人生の答えが書いてある。お前はまだ子どもだから読んではいけない。いつか大人になったら読ませてあげよう」
 
と言って、どこかへ隠しておいたほうが、夜な夜な隠れて読むのではないか。子どもは宝探しが得意だし、そこで見つけての読む吸収力は半端ではない。

ワンクッション

実祭この物語自体も、親から息子へではなく、叔父からという形だ。
 
親から子へという直接的な流れではなく、ワンクッション入ることでより子供に説得力が増すようだ。
 
たしかに子どもの頃は、親から言われることより、近所の兄ちゃんの話のほうが説得力があった。
 
親の言うことが正しかったと気づくのは、高校を卒業してくらいではなかろうか。
 
または、この本の通り、叔父や叔母という立場の人間がこの本をおすすめするのがいいいのかもしれない。
 
子供への影響力を考えると、ヒカキンもいいかもしれない。
 
いや、この場合はちょっと違うか。。。