鷺谷政明の埼玉県外

人と被らない会話の小ネタ

寝る前の日本文学

太宰治は人間失格や斜陽でもなく「ヴィヨンの妻」から入れ

太宰治の本を読んでみようと思ったら、『人間失格』『斜陽』からではなく、まずは『ヴィヨンの妻』から読んでみてほしい。 理由は4つ。 理由1 読みやすい 理由2 短い 理由3 おもしろい 理由4 太宰治の人間性が掴める

「ボクたちはみんな大人になれなかった」の魅力を全力でネタバレなし解説

現代文学の完成形。 全てが「今」の文 オススメするとイケてる感 とりあえずモテそう

「東京プリズン / 赤坂真理」感想・書評 ディベートシーンのみだったら読みやすい

平成の30冊で20位にランクインしていたこの作品。 テーマは天皇の戦争責任 複雑怪奇な描写 天皇とキリストとフィクション 映像向きの小説

「ねじまき鳥クロニクル」クミコの謎…意味不明な顛末なのに惹かれる理由

1978年の4月1日に、村上春樹さんは小説を書こうと思ったという。 村上春樹作品はこんな感じ 解決しないのに取り込まれる 第3部で急変 謎だらけ クミコの謎 電話の女はクミコ? 加納姉妹はなんなの? 岡田亨は特殊能力者になった? 取っ散らかして解決もしな…

「コンビニ人間 / 村田沙耶香」感想・書評 実写映画化するなら主演は誰か

やっぱり芥川賞受賞作品は一通り見ておいたほうがいいんだろうなと思った。 『コンビニ人間』はとんでもない作品だった。 (以下ネタバレを含みます) 「コンビニ人間」をどう評価するか 変人の爆笑奇譚である 現代の闇を紐解くメッセージ小説である 究極の…

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」感想 答えは用意されていたか否か

爆笑問題の太田光さんが村上春樹嫌いを公言する気持ちはなんとなくわかる。 村上春樹の世界観はいつもシャレていて、なにかとバーでナッツをつまむし、朝はチーズトーストとコーヒーだし、出てくる女はみんな知性的でセクシーで、終始クラシックとジャズが流…

「江戸川乱歩傑作選」全編感想・レビュー 100年後も名作であり続ける傑作選

10代20代30代、どの年でもたまに読むけど、いつ読んでも本当に面白い。 10年後読んでもそう感じるだろうし、100年後読んだ人もそう感じるだろう。 感想 二銭銅貨 二廃人 D坂の殺人事件 心理試験 赤い部屋 屋根裏の散歩者 人間椅子 鏡地獄 芋虫 エドガー・ア…

「潮騒 三島由紀夫」考察 金閣寺・仮面の告白と作風がまるで違う傑作

いったいどんな脳内だったんだ、と思う、ものすごい文章力。 やはり人は秀才すぎると、いろんなものが見えすぎちゃって、幸せには生きられないのだろうか。 樹木希林さんの名言に「結婚なんて若いうちにしなきゃダメ。物事の分別がついたら結婚なんてできな…

30年の不眠症を克服した私が不眠症で悩む人へ捧げる「寝る前の日本文学」

私は寝付きが尋常じゃなく悪い。 小学生の頃寝れずに泣いて、両親の部屋によく行ったものだ。 修学旅行なんか行けば、100%最後まで寝れない。今でも出張や旅行に行くとほとんど寝れない。大事ななにかが翌日にある晩もまず寝れない。 寝るために試したこと …

小説「君たちはどう生きるか」感想 この本は子供に読ませず隠すべき

話題の本『君たちはどう生きるか』の簡単な感想を。 『嫌われる勇気』 小学生にどう読ませるか ワンクッション

「坊っちゃん」感想・名言紹介 二宮版ドラマも必見

夏目漱石『坊っちゃん』の簡単な感想を。 基本ずっと怒ってる 夏目漱石は一気に書いた 坊っちゃん名言 フジテレビのドラマ